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体験談

誰にも紹介できなかった彼氏の話

2017/08/10

私と彼が出会ったのはお互いに20代だった頃、出会い系サイトの彼女、彼氏募集の掲示板でした。彼は顔に自信があるのか顔写真をプロフィール写真にしていて勤務先、住んでいる地域も嘘はありませんでした。

私も年齢や仕事先も嘘はつかずに正直に話していたんです。彼と会うまでにそれほど時間はかかりませんでした。同郷ということもあって、今はお互いに離れている地元で合流して会いました。お互いに若い頃遊んだ場所は同じだったり、アルバイト先が近くだったりでファミレスで食事しながらの話は盛り上がりました。

そのまま釣りに行って、海で遊んで楽しかったんです。彼は「そろそろ帰る」と言うと次の約束もないまま帰っていきました。私は、何だか残念な気持ちになりながらも仕方ないかなぁと諦めていたんです。私は彼より背が高くて、年上、美人でもないからです。

翌月、彼からのメールで「次、いつ遊ぶ?」と連絡があって嬉しかったのですが「付き合うってこと?私でいいの?」と聞くと「OK!」と軽い返事が返ってきました。

少し不安を感じながらもお付き合いは始まりました。しかし彼はデートとは一度も言わず「遊ぼ」と言い、会いたいと言う時は「Hしたい」という意味でした。普段の連絡はメールのみで電話はNG。お互いに不規則な時間に働いているので返信が遅いのも気にしなかったんです。

一番、悩ましい問題だったのが私に好意を持っているのか分からないところです。誕生日プレゼントの交換もした事がなく(したくないと言われたんです)クリスマスなどのイベントも一緒に過ごしたこともなかったんです。彼の友達に会ったこともないです。結婚しているとか、他に彼女がいるというのも勿論疑いましたがそんなこともなく。

デート中は全部彼が支払いしてくれるので唯一デートっぽい感じでしたが、一緒に温泉旅行をしても手を繋いだり腕を組んだりはさせてくれませんでした。

私は不安のあまり彼に聞いた事がありました。「彼氏なんだよね?」と彼はニコッと笑って誤魔化しました。そして彼の弱点は漢字が読めない、計算に弱いことだったんです。

出身校を聞いた時に学力が低い事は分かっていたのですが、極端に感じに弱く英単語に限っては全く読めませんでした。いわゆる「おバカ」だったんですが、お店の看板やメニューも読めないとなると恥ずかしくて私は私で誰にも紹介できませんでした。一緒に買い物している所を友人に見られたのですが「弟だよ」と言って誤魔化しました。

彼とのお別れはそれから数年後だったんですが、きっかけは私の名前(漢字)が書けなかったことです。なんだか無性に腹が立って無言で帰りました。

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