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体験談

一夜の恋

2019/09/18

悩んでる女性

その日は仲の良かったペルー人がクスコへ引っ越すという事で送別会が開かれる事になっていました。彼は80sバーで長い間働いていたので会場となったサルサバーには彼と一緒に働いていたバーテンやオーナー、そして仲の良かった常連さん達で20人くらい集まっていました。

私達は日中お台場で開かれていた野外フェス帰りという事もあり出来上がった状態で、シャキーラのいつもの曲がかかると、フロアに繰り出していつものように踊り散らしていました。

すると私たちの目の前に、以前別のサルサバーで見かけた赤いドレスを着た、褐色の肌のラテン系の雰囲気たっぷりの女性が一人腰をくねらせて踊っていました。すると、それをみた友達のオーストラリア人の女の子が、彼女を挑発するようにお尻を向けて上下に揺らすと、彼女はそれにキレた様子でこちらへ向かって来ました。

オーストラリア人の彼女も悪気がなかったという事がわかり彼女達は和解し、仲良く話しているとその赤いドレスの彼女が私と踊りたいという事で私は苦手なサルサで相手をしました。

はっきり言ってほとんど私はサルサなど踊れないのですが、彼女の腰に手を回し体を揺らしながらたまにバカの一つ覚えで彼女をくるくると2回回してはを繰り返していました。

しかしそのリズム感といい思わず私は「踊り上手ですね」と言うと彼女は「踊りの先生だから」と外国人が日本語を喋る時の独特のアクセントを残しつつもとても綺麗な日本語でそう返しました。その後すぐに彼女は「ありがとう」と言って私から離れて行きました。

それからお店の中は、主役だったペルー人の友達も帰ると、バーのオーナーや常連さん達も去って行き、気がつくとお店の中は、いつも最後まで遊んでいる私たちの友人たち4、5人に例の赤いドレスの彼女といった感じです。

1度一緒に踊った後も私は何度か彼女と踊り、二人でバーカウンターに座り、私も彼女が飲んでいたとてもきつい酒を煽っていました。いつも一緒に六本木で遊んでいた、ペルー人がいなくなってしまった喪失感も手伝って、私は少しやけになっていたのかもしれませんが、気がつくと私たちは一緒に踊りながらキスを交わしていました。

すると、彼女は私の手を引いてお店の外へ。私たちは狭い雑居ビルのエレベーターホールで寝転びながら激しく求め合いました。心配したバーテンが私たちを覗きにくると、今度は彼女は私の手を引いてお店の倉庫のようなところへ。そこから先はご想像にお任せいたします。

すっかり夜も開けた街へ出ると私は泊まるところがなかったので彼女の家に転がり込む事に。

彼女の家は三田にあるタワーマンションで、様々なビジネスをしていてさっきまでいたバーも共同オーナーなのだと言っていました。なんとなくそうしたことを知ってしまうと、急に私は縮こまってしまって、真っ白なダブルベッドで一緒に寝ていても私は何もする気が起きず、ただ彼女と手を繋ぎながら横になっているだけでした。

午後になり友人との約束があったので彼女のマンションを後にする際、お手伝いさんが休みだったからかぐちゃぐちゃになっていたベッドをしっかりメイクして、駅まで彼女に送ってもらいました。電車を降りて三茶の周辺を歩いていると彼女から電話がかかって来ました。

ベッドなおしてくれたのね、ありがとう。」「こちらそこ泊めてくれてありがとうね。」すると彼女は唐突に「私あなたのことが好き。」と告白して来ました。私は嬉しかったのですがどうすることもできずただ、「また今度遊ぼうね、今度はうちの方へ遊びにおいでよ。」

と言って、私は彼女と二人で湘南の海をドライブしている姿を想像しながら電話をきりました。結局その想像が現実になることはありませんでしたが。

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