恋話

恋話.comは気になるみんなの恋愛経験(恋愛話、恋バナ)が見れるサイトです。

体験談

あか抜けない二人の恋が終わる時

2018/09/21

喧嘩する男女私は学生時代の音楽系のサークルの同級生と、恋愛をした経験があります。私の通っていた大学は都内にある、誰もが知っているような大学で、比較的華やかなイメージのある大学です。

付属中学や付属高校もあり、そのような付属出身の子供たちがそのまま大学まで進学してくることもあります。そのような学生は、明らかに入学当時から垢抜けており、コミュニティも独自にある感じです。同級生なのに別世界の人、という感じです。

また、付属出身でない学生でも、都内や関東のベッドタウン出身の学生と、地方出身の学生ではオシャレ度にかなりの格差がありました。私は地方出身の、このイケている大学のなかでも、最下層と思われるあか抜けていない生徒でした。

音楽系のサークルは幸いあか抜けてないメンバーが中心となっていました。そのため居心地が良く授業が終わり、大学に隣接している部室に行くのが私の一日の楽しみになっていました。

そして私と同じように、地方出身のその当時は「冴えない女生徒」と、私は入学から1年後に付き合うことになります。何度か恋愛はしてきましたが、その彼女とは同志と言いますか、仲間であるという気持ちが強く、彼女と一緒にいると心が安定するのが分かりました。

地方出身のふたりですから、都内のデートスポットは良く知らず、バイトをして生活費の足しにしているような生活ですので、お金に余裕もありません。近所の公園に行って、バカな話をしたり、お互いの部屋に行き、お好み焼きやたこ焼きを焼いたりするのが、ふたりのデートのようなものでした。付き合いだしてしばらくすると、徐々に彼女が綺麗になっていきました。

メイクをきちんとするようになり、服装もどんどんあか抜けていきました。相変わらずもっさりとした私と一緒にいると、明らかに彼女のほうがオシャレに見えるようになりました

同志感が強かったふたりですが、彼女がもっさりとした生活からいち早く抜けることになったのです。私は彼女の変化について行けず、ついて行く気もあまりなく、二人の距離はどんどん離れて行きました。それは外見の距離でもあり、心の中の距離でもありました。

彼女が話す、洋服のブランドの話、最新の都内の観光スポットの話に、私はまるで共感することができなかったのです。こうして私が身を引くような形で、別れることになりました。

彼女は「仕方ない」と何度も言っていました。社会人になった私は、当時よりも都内に詳しく、オシャレにもなりましたが、気持ちは当時のまま変わっていません。あの頃付き合っていた彼女は、今はどうしているのか知りませんが、幸せになっていたら良いなと思います。

-体験談
-, , ,