高校生らしからぬ真面目っぷりが忘れられない男子
2017/10/24
学生時代は単純に誰々が好きと思えましたし、日時を決めて会わなくても学校という場で毎日好きな人に会えたので、今思うと学校は格好の恋愛場だと思います。今はと言えば、色々と余計なことを考えてしまって恋愛が難しい状態にあります。
学生時代がもてはやされる意味は、奇しくも制服を脱いだ後にわかるんですよね。そんな私は、高校生の時に幼馴染で、高校から学校が別れた男子に告白されたことがあります。
そのことがいまだに衝撃的すぎて忘れられずにいます。告白って、私が思うに高校生だったら普通に「好きです、付き合ってください」という感じだと思うのですが、どうでしょうか。
ところが、その子は全くもって違います。こんな感じです。「あなたには、生涯を共にすると心に誓った伴侶がおりますでしょうか。」実は、この前に手紙をもらったのですが、それも季節のあいさつから入り、敬具で占められていました。
丁寧というか、真面目すぎるというか、高校生ではないのかもしれないと思ったくらいです。
話を戻しますと告白されたときの伴侶という言葉を私はその時知らず、文脈から判断し、その直後本で読んだときにそんなことが書いてあったけど、確か恋人とかそんなような意味だと思い返していました。返事はNOと返しましたが、とても真面目な子だったなと思います。
わざわざ家に来て、高校生なのにスーツを来てインターホンを鳴らしたのです。
大学は行かず就職が決まったから迎えに来たというスタンスで、こんなにしっかりしているのは私がおかしいのかと思ったものです。初めはインターホンのカメラが逆光だったので、誰かセールスの人だと思いスルーしたのですが、いつまで経ってもいるのでしびれを切らして私が出ていき、上記のような状況になりました。
個人的には、好きな人にはもっとフランクでありたいと思うので、相手があそこまで堅苦しいと引いてしまいました。恋愛はやっぱり上手くいかないことの方が多いのでしょうか。
幼稚園のころから知っていたものの、高校が違ってからあんなに計画的に動く人になるとは思ってもいませんでした。手紙に返信用封筒が入っており、下書きをした後が見えた完璧な彼でしたが、ただ一つ失敗をしていました。
それは、彼は就職が決まったから心が決まったのかもしれませんが、私にとっては私が手紙を受け取り、来るように指定された日時は受験前だったのです。
相手のことを考える、一番大事なことが抜けていましたね。